マカアニアニのアイウェア。なんといってもその特徴は美しさです。
最大の特徴でもあるテンプルの柄は、伝統工芸である沈金の技法で、柄を彫ったうえに、金粉を敷き詰め、プラチナ箔や螺鈿(らでん:貝の殻の内側の、真珠色の光を放つ部分)、珊瑚などを使用して描き、最後にパール粉で光沢をかけて仕上げています。同じ品金でも、例えば白を表現する際には一般的にはステンレス素材がよく使われますが、マカアニアニでは天然素材にこだわり、プラチナ箔を贅沢に使用しています。
なぜ日本の伝統工芸なのかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。実はハワイの文化と日本にはとても深いつながりがあります。よく知られているアロハシャツ文化。この独特の柄は日本の着物を利用して開襟シャツにしたのがその始まり。着物独特の和柄や色合いがポリネシアンの文化と調和し、徐々にハワイの現地の人々に広がり、現在まで続くアロハシャツ文化となっています。日本が誇る美しい沈金技術がハワイの様々な文化を象徴する柄をいっそう引き立てています。
美しい彫りを際立つのは、沈金の技術だけではありません。沈金を彫りこむ圧倒的なフレームの質感は、現在では希少となった高級セルロイド、その中でも厚みのある6ミリ生地を使用していることから生み出されています。磨けば磨くほどに奥行が広がる発色と透明感は高級セルロイドならでは。
実はセルロイドは作業工程において取り扱いが難しく、手間も時間もかかります。しっかりとした素材にするために、時間をかけて乾燥させる必要があります。また、機械での画一的な加工はできません。
こうしてできた厚みのある非常に硬いセルロイド素材を使うことで、テンプル部分に芯がねが入らず、セルロイド自体のツヤと相まって、テンプル柄がより立体的にきれいに引き立つ効果を生み出しています。
フレームは、現在では希少となった高級セルロイド、その中でも厚みのある6ミリ生地を使用しています。すべてが手作業での生産となります。機械加工では決して出せない優しい曲線を作り出しています。セルロイドは非常に硬く、テンプル部分に芯がねが入らないため、セルロイド自体のツヤと相まって柄がより立体的にきれいに引き立ちます。また、セルロイドは掛けていくうちに、時間をかけて徐々にご自分のお顔の一部として馴染んて行きます。使い込むほどに自然とビンテージ感が出てくるセルロイド。少しひんやりとした掛け心地、気持ちよさも是非試していただきたいポイントです。